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定期借地権付きのマンションも、当然、中古で流通できますから、売りたければ売れます。一部、地主の承諾が必要としている場合もあるようですが、基本的には、売れると考えていいでしょう。
しかし、売れるといっても「売りに出せる」ということであり、「買い手が付く」かどうかは別問題です。50年更地返還の物件であれば、築20年の中古となれば、あと30年しか使えません。築40年ともなれば、むしろ、居住者の中で売却希望者が殺到し、かなり売りにくい状態になっているかも知れません。そもそも、その状態で、あと10年で取り壊すマンションを買いたいと思う人がそんなにいるでしょうか?
普通の分譲マンションでも、老朽化して建て替えもままならなくなったときには、誰でも売りたくなりますが、買い手が付かないという悩みを抱えることになります。定借マンションでは、この傾向がさらに強まると見るべきでしょう。そもそもその時点では銀行ローンが付く可能性も低く、買える人は現金を持っている必要があります。でも、そんな現金を持っている人が、10年で取り壊す老朽マンションを買うでしょうか?
そして、「業者買取」も、
してもらいにくいか、かなり足元を見られることになりかねません。
従って、築浅で売るのでなければ、中古市場ではかなり不利な物件になるだろう、ということは想定した上で購入した方が無難です。
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