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JR東日本は、数年後に中央線快速電車にグリーン車を連結して12両編成とする計画を発表しました。全ての駅設備を2両分延長する工事を伴うので、意気込みが伝わってきますね。
しかし、これはもしかすると、最近JR東日本が各路線で進めている「減便」つまり列車の運行本数を減らすための布石かも知れません。
東海道線や常磐線など、15両編成の路線に比べると、中央線快速電車は10両しかない代わりに、2倍近い本数の列車が運行されています。しかし、列車は編成が長くなると閉塞区間が長くなり、間隔を詰めて運行できなくなります。
12両になればその分、1編成あたりの輸送力が増えるので、減便は仕方ないかも知れませんが、減便の規模は12分の10ではすまないかもしれません。
中央線快速電車は、山手線と同じかそれ以上の高頻度運行が、人気の秘密の一つとなっています。
もともとこの沿線は、高円寺・阿佐ヶ谷・西荻窪の三駅に政治の力で快速電車を無理やり止めさせるなどしてきた歴史があります。金持ちにしか縁のないグリーン車などいらないから、今のままの本数を維持してくれという運動が、沿線住民から持ち上がるかも知れませんね。
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