不動産の購入にあたっては、最初に契約時に手付金を支払い、引渡時に残金決済をすることが一般的です。しかし、契約から引渡までには、様々なことがあり、いろいろなことが分かるので、後悔して契約を撤回したくなることはしばしばあります。 当然、その時には手付金を放棄して諦めなければなりませんが、何せ大金ですから、悩むのも当然ですね。しかも、手付け放棄を検討しているぐらい追い込まれているとなれば精神的にも参っていて、ノイローゼのために正常な判断ができない可能性もあります。 しかし、欲しくなくなってしまった不動産を、さらにお金をつぎ込んで購入するというのはとてもバカげたものです。本当に「欲しくなくなった」のか、自問自答しましょう。欲しくないのであれば、やはり契約解除した方が良いでしょう。 特に、自己居住用の物件であれば、物件を心から好きになってこそ、買うものです。嫌いな物件に我慢して住み続け、ローンを払い続けるなど考えられません。手付金はドブに捨てたと思いましょう。 それから、業者の説明にウソや不誠実さを感じた場合も、一事が万事ですから、このまま購入するべきではありません。手付け解除どころか、白紙解除を迫る勢いで交渉するべきでしょう。 逆に、身内の反対などが原因の場合は、気にするべきではありません。急に「借金が怖くなった」とかも同様です。感情的に整理すると、「不安」が原因の場合には契約解除には及びませんが、「嫌悪」が原因なら、買うのはやめた方が良いと言うことになります。 何だか、結婚や恋愛と似ていますね。