サンマといえば秋の味覚の代表ですが、その秘密は、秋以外には冷凍物(解凍物)しか手に入らなくなることにあります。秋の味覚どころか、生サンマは秋にしか手に入らないものなのです。 というわけで、旬の季節にはスーパーに山積みになって1匹100円程度で自分で袋に入れて買うような状態で並んでいますが、どのさんまも、プルシアンブルーからエメラルドグリーンぐらいの、青い点々がついています。う~ん、これは消毒薬か何かの薬剤?カビ? 体に悪そう…… 実は、これは、サンマ自身に由来しているもので、体に害があるものではありません。胆汁色素のビリベルジンが付着したもので、さんまは内臓ごと食べられる魚であるぐらいですから、特に気にするものではないのです。 青という色は重金属を連想させますので、非常に体に悪そう に思うのは当然です。それどころか、私たちが普段口にする食品で、青いものは、意図的に着色したものを除けば、まず、ありません。そういう意味では、緑でなく青いこのサンマの……は、むしろ貴重なように思えてきますね。焼くと青くなくなってしまいますので、そこはむしろ残念かも知れません。