では、何のために塩を入れるのでしょうか? やはり、パスタに下味を付けるためだと言えるでしょう。

ペペロンチーノなどでは、オイルそのものに味を付けにくいので、パスタの味を濃いめにするため、塩を多めにすると良いでしょう。カルボナーラなどのクリーム系ソースでも、ものによってはソースに味を付けるよりパスタ側に味を付ける方が良いことがあります。
一方で、クリーム系でも明太子クリームやゴルゴンゾーラクリーム・トマトクリームなどではクリームにしっかり味がつきます。鮭のクリームソースでほうれん草のフェットチーネを和えると美味ですが、このとき、塩気の多い鮭を使うことで、パスタやクリームに入れる塩を抑えることができ、自然な味わいが演出できるでしょう。
トマトソースやジェノベーゼ(バジリコ)などもソース側に味が付いている方がいいですね。何にしても、避けたいのは テーブルで、できあがったパスタの上に塩をふりかけることです。そうならないように、味見をしながらベストな塩加減に持っていきたいものです。