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「お盆」は不思議な存在です。カレンダーにも明記されていません。祝日でもありません。でも、「お盆、お盆」といって休む会社も多いし、大挙して規制するため交通機関は大混雑。「お盆休み」という言葉も定着しています。
お盆は、宗教的な意味合いの大きいものですから、政教分離の立場から、国家として祝日に指定するのは難しいのでしょう。「お彼岸」も同じですが、こちらは「春分の日」「秋分の日」として祝日化されています。お盆を休みにするにも、口実が必要ですが、8月15日を「終戦記念日」とするにしても、3日も4日も連続して祝日に指定するには理屈がつけにくいですね。
お店や企業も、堂々と「お盆休み」と称してしまうと、仏教系の企業なのか?と思われてしまいますから、実態はお盆休みであっても「夏季休業」と名乗るのが妥当でしょう。
逆の考えも可能です。本来、真夏にはまとまった休みが欲しいものですが、
日本人は勤勉なので、「バカンス」という意味合いの休暇は怠けている印象を与えるので取りにくいといった事情もあったのかもしれません。そのため「お盆休み」と口実をつければ、「仕方ないね」と思ってもらえたのかも知れません。
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