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生の挽肉を食べてしまった。食中毒の確率は?

 
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 生のひき肉を食べてしまった……ショックですね。生焼けのギョーザや、生焼けのつくねなどで起こりがちでしょう。ハンバーグも、意外に火が通るのに時間がかかるので注意が必要です。

 さて、当然、食中毒の心配が出るわけですが、日本においては豚肉も含めて、寄生虫の心配はあまりありません。ましてや、肉をミンチにしている以上、大型の寄生虫は裁断されますので、大丈夫でしょう。

 それよりも、(1)食中毒菌(2)菌が出す毒素(3)肝炎ウイルスの3つが、主な心配となります。

 また、冷凍してあったひき肉でも、O157やカンピロバクターなど、冷凍では死滅しないとの報告がありますので、安心はできません。

 (2)の毒素については、加熱しても壊れませんので、この場合はもはや生焼けだったかどうかは関係がありません。

 加熱の度合いですが、ひき肉がピンク色になっていれば、好ましくはありませんが、ある程度の火は通っています。赤い場合は、危険でしょう。

 豚肉や鶏肉ならともかく、牛ひき肉なら生でも大丈夫、との認識は危険です。ミンチの機械は豚肉と共用かも知れませんし、生食を前提としていない以上、さまざまな菌がつく可能性があるからです。切り身の肉の内部とは異なり、ひき肉は「表面だらけの肉」ですから、牛肉が表面だけ焼いて食べられるからといって、牛肉100%のハンバーグが半生で食べられるわけではありません。半生で食べる場合は、それを前提に肉を挽かなくてはいけません。

 生のひき肉を既に食べてしまった後にできる対策は限られています。
熱湯を飲んだり、醤油やわさびを食べてもムダでしょう。白ワインが有効との俗説がありますが、気休め程度に考えるべきでしょう。しかし、(1)~(3)のような汚染がある確率は100%ではないので、必ず食中毒になるというものではありません。

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