世の中は因果なものですから、これは、「たまたま、家を買ったら転勤になった」のではなく、「家を買ったから転勤になった」と考える方がスッキリします。つまり、家さえ買わなければ、転勤にならなかったのです。
では、転勤を恐れて、家を買わなければ良かったのでしょうか?

その場合は、転勤にはなりません。ですから、「ほらやっぱ、転勤になんかならなかったよ、あのマンション買っておけば良かったなぁ」などという後悔をしてしまいがちなのです。これでは、家を買っても買わなくても後悔します。そんなの、ひどくありませんか?
だからこそ、「家を買えば転勤になるし、買わなければ転勤にならない」と考えるのがよいのです。「家を買えば必ず転勤になるし、家を買わなければ絶対に転勤にならない」のなら、普通、家を買いませんよね? 転勤にならない分、トクです。だから、「家を買わなかったからこそ、転勤を免れたのだ、良かった」と考えなくてはなりません。
もちろん、家を買わなかったのに転勤になる可能性もなくはありません。 そんな時は、「転勤が決まったが、不幸中の幸いは、家を買わないでおいたことだ。良かった」と感謝できるはずです。