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家電量販店 vs 量販カメラ店のあくなき戦い

 
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 家電業界はヤマダ電機、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどの陣営が争っているようにいわれますが、これらは全く異なるルーツを持つ異なる業種だということを認識しなければいけません。

 ヨドバシカメラや、ビックカメラは、あくまでもカメラ屋なのです。カメラのドイ、カメラのさくらやなどと同類で、都会に大きなカメラ屋を作り、そこで家電製品も売るという形態です。カメラというのは昔でいえば高級品ですから、ディスカウント宝石店に似た性質の、都会でしか成り立ちにくい業種だったと言えるでしょう。この頃はまだ、町の商店街で電化製品を買うことが一般的でした。

 一方で、ヤマダ電機、コジマ、ベスト電器などは電気屋ですから、町の商店街の電気屋が化けた、モンスターのようなものです。東京・秋葉原の電気街にも石丸電気などの電気屋のお化けが存在していましたが、くくりはそっちです。

 ですから、店の考え方も文化も、まるで違います。家電小売業界は、最終的には、ヤマダ電機とヨドバシカメラの2強に集約されると見られていますが、この2つは、家電量販店の雄と、量販カメラ店の雄であり、相容れないものです。回転寿司と牛丼屋を比較しているぐらい違うものですから、消費者としては「安いからどっち」というよりも、違う業種と認識して使い分けるべきものです。

 ただし、実店舗以外で、通信販売の台頭が凄まじく、
基本的に型番で指定すればどの店でも同じものが買える家電業界は、実店舗は不利なことが明らかです。店で品定めしてネットで買う、が今や常識になりつつあります。いずれは、メーカー各社がお金を払って自社製品を展示・説明してもらえる、複数メーカーが入り乱れた複合ショールームのような業態に取って代われるのかも知れません。

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