赤出汁の味噌汁は、普段と違った味わいで、晩酌や飲み会の締めにも、朝ごはんのお供にも、なかなかよいものです。高級料亭のような味わいもあり、できればそこそこの値段の八丁味噌を買い求めて、家でもときどき作りたいですね。

　さて、赤だしの具といえば、もっともオーソドックスで人気があるのは、「豆腐となめこ」の組み合わせです。しかし、なめこに代表されるきのこ類は、あの日以来、放射性物質の心配が出てきました。豆類も放射性物質をよく蓄積するので、国産大豆の豆腐は危険です。そもそも味噌の原料も大豆ですから、放射能の観点からは、他のものを具に入れたいものです。

　アジなどの魚でだしをとって、身を具にした赤出汁も美味ですが、これも、アジの産地を吟味してください。

　また、大根、ニラ、 三つ葉も意外に良く合います。三つ葉は、火を通さずに、最後におわんに入れます。出雲産または大分産のしいたけも、比較的安心ですね。

　白菜、にんじん、じゃがいも、きゃべつ、油揚げ、わかめなどは、あまりお勧めできません。