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座れる?座れない?東横線・渋谷始発は温存されたが

 
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 東横線は、東京メトロ副都心線と直通運転を開始する前には、渋谷駅に1~4番線の櫛形ホームがあり、2~3本あとに発車する列車に乗ることで、確実に座れました。そんな東横線の沿線の一部住民は、「迷惑乗り入れ」とも言える副都心線との直通運転により、全列車が地下鉄直通になって渋谷から乗っても座れなくなってしまうのではないかと戦々恐々でした。

 ふたを開けてみると、1時間に4本程度の渋谷折り返しの列車が設定され、「渋谷始発」は着席サービスのために温存されたのです。

 これに安堵した住民もいるかもしれませんが、実態は厳しいものです。渋谷折り返しは基本的に各駅停車。これでは、わざわざ15分も待って乗る価値は少なく、結局、立ち通しでも急行を選択する人が多いでしょう。

 それに、次に発車する横浜方面行き列車が渋谷始発であれば、
もう乗客でいっぱいで座れません。すると、15分以上先の次の渋谷始発を待たねばならず、ますます現実的ではなくなります。副都心線方面へ行くわけではない乗客からすれば、渋谷からのんびり座れた時代が懐かしく思えるでしょう。

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