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品川のバブルはいつまで続くか?

 
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 今や、東京都内で都心に次ぐビジネス街は、なんといっても品川です。少し前までは新宿駅西口付近が、「副都心」から「新都心」に昇格して活況を呈していましたが、都庁の新宿移転から10年ぐらいがピークで、現在ではビルの老朽化も進み、大企業の本社はどんどん去って行っています。

 一方で、長らく山手線南端(本当の南端は大崎)の辺境の地に甘んじていた品川駅周辺は、港南口の再開発以降、日本の本当の名だたる大企業がぞくぞくと本社を構え、見違えるほど発展しました。

 品川といえば、かつては高輪口に大型ホテルが数棟ある以外は、商業施設も飲食店も乏しいさみしい街でした。

 現在の品川駅周辺は明らかにバブルですが、これはインターシティを初めとした港南口の再開発と、東海道新幹線の品川駅開業に始まるものです。しかし、以前として商業施設や飲食街は脆弱で、幕張新都心などと変わらぬ、未成熟の片輪の街です。新宿のような、成熟した歓楽街とショッピング街のある街とは、魅力や便利さでは比較になりません。比較できるのはあくまで「西新宿の副都心地区」とのものに過ぎません。

 従ってそのような発展が今後起きるかがカギですが、
基本的に、これは起きえないでしょう。しかし予定通りことが進めばリニア中央新幹線の東京側ターミナルになりますから、これは長きにわたって品川駅周辺の活況を下支えするはずです。

 反面、リニアの利用客は、「ああ、どうしてリニアの終点が東京駅や新宿駅にならなかったんだろう」と、ずっと嘆くことになるでしょう。品川は、成田空港のような存在になるのです。

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