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高放射線量の東京23区東部地域、移住すべきか。

 
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 福島第一原子力発電所の事故により、大量の放射性物質が東日本に降り注ぎました。福島県浜通り・中通りは、識者が見れば居住するのには不適切なレベルの汚染で、移住するべきであることは疑いがありません。その他にも、栃木県の那須地域や、千葉県の柏地域など、高度に汚染されている地域があり、これらも状況が許すなら、引越した方が良いと考えられます。

 不幸中の幸いは、気象条件などの偶然により、人口密集地である東京が高度な汚染地域とならなかったことです。でも、本当でしょうか?

 今や、同じ東京都内でも東側の方が汚染がひどく、23区西部や多摩地域などは汚染が軽いということは常識となりつつあります。23区東部地域は、柏にも近いですし、また河川が集めてくる汚染された汚泥もあり、残念ながら放射線量が比較的高めとなっています。では、23区東部に住んでいる場合は、やはり引越を検討した方が良いのでしょうか?

 日本政府や自治体が発表している数値はあてになりません。役人はいつの時代でもパニックを最も恐れますから、このような事態では信用できません。市販されている放射線測定器の多くはガンマ線しか測定していないため、ボランティアによる計測も参考程度にとどめるべきでしょう。

 日本共産党が計測した数値によると、世田谷区や杉並区では0.1μsv/h以下となっているものの、江東区で0.18μsv/h、足立区で0.25μsv/h、江戸川区で0.18μsv/h、葛飾区では0.39μsv/hとなっており、いずれも1年間に1ミリシーベルトを超えてしまう水準です。

 はっきり言えるのは、わざわざ23区東部地域に引越することは避けるべきだということです。選べる状態なら、
高線量地域を避けるのは当然です。今既に住んでいる人に関しては、賃貸住宅であれば、せっかく身軽なのですから引越しない手はありません。問題は、自己で所有する物件(持ち家、分譲マンション)に住んでいる場合です。ローンが無ければ、売却して引越を検討できますが、ローンの残債がある場合は、身動きが取りにくいことも考えられます。しかし、近年は住宅の買い換えを想定した住宅ローンなどを取りそろえている金融機関もありますから、相談してみると良いかも知れません。

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