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就活失敗し自殺する若者急増

 
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 就職活動の失敗を苦に自殺する10~20歳代の若者が、急増しているそうです。警察庁によると、1年で150人が就活の悩みで自殺していて、2007年の2.5倍に増えたとのことです。

 就職戦線が異常に厳しくなっているという指摘もありますし、一部の大企業に多くの学生が殺到するともいわれる昨今の状況。当然ながら、就職活動に失敗したからといって自殺するのはバカバカしいですが、しかし、「やり直しの利かない国、日本」「新卒採用偏重主義」などの問題もあり、死にたくなる気持ちは分かります。何せ、新卒で就職できるのは1回こっきりですから、取り返しの付かないことと捉えるのはムリもありません(というか、その点においては、取り返しが付かないのは事実です)。

 しかし、おそらくそういうことだけでは
ではないと思いますね。自殺というのは、単一の原因でするというものではない。いろいろな要素があって、人生に希望が持てない、または、生きていても仕方がない、できることなら死にたい、と思っている、そういうベースが作られていると見るべきです。つまり、「自殺願望」という状態にある人には、ある一線を越えて耐え難い苦難や失望が起きれば、自殺を選ぶのは当然だというわけです。

 そういうわけで、そういうベースがない人は、1回だけのかなりの苦難や失望が起きても、それだけで自殺することは考えにくい。何かというと、結局のところ、「就職活動に失敗したことで自殺を選びたくなるような、社会、人生」そのものに問題があると捉えるべきなのです。

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