失恋は大変辛いもので、思いが深ければ深かったときほど、失った恋によって目の前が真っ暗になり、生きては行かれない気分になるものです。中森明菜の名曲『難破船』はそういった心境を美しいメロディーと共に良く表現しており、失恋のどん底にいるときにはピッタリの曲と言えるでしょう。 さて端的に言って、失恋の処方箋は2つです。1つは、時間がたつこと。人間の心の傷を確実に癒やしてくれるのは、時間です。これは、単純に、忘却という生理作用によるもので、忘れることができるというのはコンピューターにはない人間の能力であり武器でもあるのです。 もう一つは、新しい恋に出会うことです。しかし、新しい恋は、新しい失恋の始まりかも知れません。失恋と同時にやみくもに男あさりを始める人もいますが、生半可な気持ちでの恋愛は、失敗を繰り返す元と心得ましょう。 失恋で自殺をするほどバカバカしいことはありません 。なぜなら、失恋とは人生とは切っても切り離せないもので、人生の深みを知るには欠かせないものだからです。失恋と無縁に生きた人は、幸せだと言えるかも知れませんが、人生の奥深さの半分も知らずに死んだと言うも同然です。こう考えると、失恋もまんざらではないことが分かってきますね。