日本経済新聞は、本来は経済専門紙でしたが、それ自体でテレビ欄やスポーツ欄などもそなえ、読売・朝日・毎日などの一般紙と同様に、日経新聞だけを購読していれば事が足りるようになっています。また、ほかの一般紙が、活字を大きくし、内容がスカスカで、記事も世論を誘導するようなものが多い中、日経新聞だけが本当の新聞だという人さえいます。 確かにそうなのですが、だからといって日経新聞を読んでいないと就職活動に不利なのでしょうか? 新聞を読むというのはけっこう大変なことで、一日分の新聞を全て目を通すのにはけっこうな時間がかかります。ですから、詳しい日経を取ったからと言って全てを読めるわけでないのですから、余り意味はないとも言えるのです。 それに、就職活動を始めたからといって日経新聞を読み始めても遅いのです。経済に対する知見は、一朝一夕につくものではありません。かといって、高校生の頃から毎日日経新聞を読んでいた子供なんて、あまり、好感が持てませんね。日経新聞よりも日刊スポーツに興味を示す方がある意味当然ですね。そのときその世代その年齢を、それにふさわしく生きることの方が重要で、好感も持てます。 子供は子供らしさ、新人はフレッシュさを売りにするべきで、 経済への知見を売りにしようとすること自体が、おかしいのです。企業は、何も「ませた大学生」を採用したいわけではありません。面接官と経済の知恵比べをするのではないですから、その辺を履き違えないようにしたいものです。