食材の中でも、非常に放射性物質を蓄積しやすいとして話題になった、キノコ類。免疫力を高めるとして人気の健康食材だったのが、一転して、放射能的に危険な食材として避けられる傾向になってしまいました。

　もちろん、主に危険なのは「原木栽培」で「露地栽培」のものです。露地栽培でなくとも、原木の産地を私たちは知るよしもないので、基本的には、ハウスでも原木栽培は危険性アリと見る必要があります。

　では、菌床栽培なら安心なのでしょうか？

　どこでどうやって栽培しようとも、キノコ類の放射性物質を集める能力に代わりはありませんので、基本的には比較的危険な食材であることには代わりがないでしょう。そこで、大手きのこメーカーでは「放射能測定済」として消費者が安心できるような工夫を取り入れています。

　もっとも、測定値がベクレルで表示されているわけ ではありませんから、政府の規制値内の放射性物質は含まれている可能性があると考えるべきです。ゼロならゼロと表示してくれた方がいっそのこと安心できるのですが、測定済としか書かれていないと、疑心暗鬼な消費者としては、手を出しにくいですね。