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売上低迷の東急百貨店、副都心線時代に果たして生き残れるか?

 
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 東急百貨店の売上が低迷しています。東急百貨店は、元もと、「東急本店」という枠内に、渋谷地区の本店と東横店の売上げを合算して発表しており、店舗別の売上高は明らかにされていません。しかし、アクセスの利便性から、外商を別にすれば東横店の売上が大半を占めるものと考えられます。

 しかし、その東急東横店は、再開発のために東館を閉めることが決定しており、西館・南館についても数年以内に取り壊しの見込みです。この影響が、東急百貨店の財務に大きな影響を与えるのは必至でしょう。

 東横店は渋谷駅再開発後に営業を再開する見込みですが、果たしてまた百貨店という業態で再開するかは現段階では不明といわざるを得ません。10年後には百貨店はさらなる斜陽産業となっていて、またエリア間競争の状況もだいぶ変化していると考えられるからです。

 東横店を閉めている間にも、東横のれん街を渋谷マークシティに移して営業を続けたり、渋谷ShinQS(ヒカリエ内)などで補う算段と思われますが、いずれも現東横店に比べると、東横線やJR線からのアクセスは非常に悪くなりますので、東横店の減収分を補うにはあきらかに力不足です。

 東急百貨店は、日本初のターミナル型デパート・東横百貨店や、
老舗の白木屋をもルーツにもつ、由緒正しい百貨店なので、なんとか持ちこたえて欲しいところですね。

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