くまだまさしといえば、長袖の上にランニングシャツを着てパンツ姿で現れ、小道具を使っていろいろな芸をする異色のお笑いタレントです。彼の持ち味は、なんと言っても、「バカバカしさ」につきます。サングラスを上下にぺこぺこ動かす装置もそうですが、芸そのものも、尻に何かを挟んでどうとか、誰でもできそうな感じのことを、今にも壊れそうな小道具を使って披露する、一種の滑り芸に近いものです。

　しかし、爆笑レッドカーペットも終わってしまい、最近はあまり活躍の場がなさそうです。一体、どうしているのでしょうか。

　彼のにじみ出る人の良さと、奇っ怪な出で立ち、そして、小道具を用いたネタ。これに共通するのは、実は、正しく「スギちゃん」です。競争と入れ替わりの激しい芸能界において、くまだまさしは、スギちゃんに押し出されたのかも知れません。

　そういえば、「ブルマパーティ」などと称してくまだまさしとコラボレーション をしていたハイキングウォーキングの鈴木Q太郎も、最近見ませんね。この二人は芸風が近く、コラボレーションは正に絶妙な行きの合い方でした。