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富士急ハイランドで富士山が噴火したら?

 
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 富士急ハイランドは、河口湖の近くにある遊園地で、いわゆる「絶叫マシーン」の過激なものを多く設置し、絶叫マニアにとっては聖地とも言える存在です。また、富士山のすぐ近くですから、観覧車やローラーコースターから眺める富士山の勇姿は感動ものです。

 しかし、東日本大震災が起きてから、富士山の噴火が近いのではないかと心配されるようになりました。実際、いつ起きても不思議ではないと専門家は口をそろえます。では、そんな時期に富士急ハイランドに遊びに行くのは自殺行為なのでしょうか?

 富士急ハイランドのパンフレットや公式ページには、噴火に関する注意書きなどは見あたりません。もちろん、実際に噴火情報が発表されれば営業は休止するものと思われますが、問題は、遊びに行っている間に噴火してしまった場合です。

 良く言われることですが、火山の噴火は地震と違って突然起こるのではなく、ハッキリした予兆があるので避難する時間が取れるということです。これは経験則ですので、絶対と言えるかは分かりませんが、普通はそうだということで、まずは安心して良いでしょう。

 しかし、噴火が始まれば、噴火口の位置によってはゆっくりですが溶岩流が到達することも考えられ、また噴石が飛んでくる可能性もあります。火砕流が運悪くこちらに流れてきたら、イチコロでしょう。溶岩が飛び交う遊園地、逃げまどう人々、正に地獄絵図です。そして、大勢の来場者に加え付近住民や河口湖周辺の観光客が、どうスムーズに遠方に避難できるのかと考えると、混乱が予想されます。

 一日ぐらい遊園地に遊びに行くのでガタガタ騒ぐのは、付近に住んでいて常に噴火のリスクにサラされている
住民からしたら、決して面白いことではないでしょう。適切に恐れ、過度に怖がらず、そしてリスクに備えることが求められていると言えます。

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