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 ある電車は偶数番目の駅しか停まらず、ある電車は奇数番目の駅しか停まらない、というような鉄道の運行方法を千鳥停車と言います。実際にはもう少し広い概念で、3つの種別を作って3に1つの駅を飛ばす(飛ばす駅を1,4,7,……と2,5,8,……と3,6,9,……3パターンにする)とか、急行と快速で停まる駅を変える(急行だけが停まる駅と快速だけが停まる駅がある)なども含まれます。

 しかし、日本の鉄道で、完璧な千鳥ダイヤが組まれたことはありません。上位とも下位とも付かない種別を作ることはありますが、各駅停車と言えども偶数番目または奇数番目しか停まらないなどの理想形は難しいようです。

 確かに千鳥停車は、列車が2分おきに来るようなラッシュ時間帯であれば、待ち時間は最大4分に増えるだけで、停車駅は半分に減り、列車が詰まって遅くなるような事態も減りますから、理想のように思えます。

 しかし、こんなことは机上の空論であり、頭でっかちな学者の考えそうなことです。千鳥停車の問題点の一つは、目的地が必ず終点ではないということです。3つとなりの駅に行きたい場合には、終点まで行って、別の停車パターンの列車に乗り換えねばなりません。

 それに加えて、分かりにくさが深刻です。
鉄道会社としては、分かりやすさを優先せざるを得ませんから、こんな奇妙なダイヤを実現できるわけがありませんね。

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