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屈辱の都営新宿線 なぜ?深すぎる新宿三丁目

 
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 地下鉄には一種のルールのようなものがあり、基本的には、先輩が上、後輩が下です。これは、単なる上下関係、つまり、地下の深さです。先にできた地下鉄が浅いところを通り、後から掘った地下鉄は先輩路線を避けて、さらに地中深くになる。当然ですね。

 東京の地下鉄でも、最も古い銀座線や丸の内線は、とても浅いところを通っています。丸の内線では浅すぎて地上に露出している区間が多く見られるほどです。

 しかし、新宿三丁目駅では、何十年も前に開業していた都営新宿線よりも、21世紀になって完成した副都心線の方が、上を通っています。そのため、丸の内線との乗り換えも便利ですし、伊勢丹や髙島屋へのアクセスも大変良くなっています。

 どうしてこんなことになったのかと言えば、副都心線の計画が元々あったから、というよりは、上越新幹線の影響が大きいのでしょう。上越新幹線は初めから、そして今でも、新宿駅まで延伸する構想になっていて、そのための地下空間は新宿駅周辺に確保されているというのは有名な話です。

 副都心線は新幹線と交叉しませんが、都営新宿線はほぼ直角に交わる形となります。
新幹線の計画を邪魔しないようにするため、まだできていない新幹線を大きくくぐるような深さに建設され、その結果、まだできていなかった副都心線をもくぐる深さになっていたのです。

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