AKB48のメンバー・峯岸みなみが、男性アイドルとのお泊まり報道に関して、自ら頭を丸坊主にして“丸刈り謝罪”動画をアップロードしたことが話題になりました。とはいっても、視聴者もさすがにお見通しで、数々の状況証拠から、これはAKBの事務局やスタッフ、もしかすると秋元康も関わっている、計算された演出だと指摘する人が大多数です。まあ、簡単に言えば「ヤラセ」であり、感心できることではありません。

　ヤラセだろうが、見抜かれていようが、この丸刈り謝罪動画は各ニュースやメディアに取り上げられ、露出したのですから、ある種、成功でしょう。特に、AKB商法は「儲かれば何でも良い」「露出できれば勝ち」といった独特の価値観がありますから、おそらく「してやったり」でしょう。ヤラセ疑惑が持ち上がることも、想定の範囲内でしょう。

　一つだけ計算が狂ったとすれば、ちょうど桜宮高校体罰自殺事件の直後で、「体罰」に世間がナーバスになっていることです。自主的ではなく、ヤラセで丸刈りにしたとすれば当然これは「体罰を兼ねた演出」ですから、NGです。

　しかし総合的に見ても、峯岸みなみなどというアイドルの名前さえも 知らなかった人たちがこれを機会に知ったわけですし、世間を巻き込んで騒がせたと言うことで、AKB側の勝利と見ることができます。本来は、黙殺すべき事件ですから。