楽しく読めて役に立つ、オール書き下ろし記事でお送りする新しい事典
「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
>> 笑っていいとも!打ち切りで、小堺一機がピンチ!?
>> 告白を取り消したい。いつでも取り消せる告白とは?

最近の漫才は、早口で聴き取れず、うるさくて疲れる

 
スポンサーリンク
 M1グランプリやTHE MANZAIなどの漫才系のお笑い番組を見ていると、しゃべり方が大変早口で、聴き取りにくいことに気づきます。面白くないとは言いませんが、それ以前に聴き取るのが精一杯で、とても疲れるのです。見た後の感想と言えば、「面白かった」というよりも「疲れた」という疲労感の方が強くなってしまいます。

 それというのも、早口だけが原因なのではありません。彼らの芸風は、「何とかして腕づくでも笑わせてやろう」という執念を感じます。

 しかし、それはお笑いの真骨頂ではありません。お笑いとは、無理に笑わすことではなく、こらえきれずに笑ってしまうようにこそし向けるべきなのです。

 例えて言うならば、早口でがなり立てる漫才を聞いていると、まるで、観客を笑うまで棍棒で殴り続けているように見えます。そうではないのです。叩くのではなく、くすぐるようにやりなさい。そうすれば、そんなに一生懸命にやらなくても、観客は自然に笑うよ、と。それが、お笑いの教えというものです。

 こう考えると、思い出されるのは、イソップ童話の「北風と太陽」です。北風は、
旅人のマントを脱がすことはできなかった。力づくでがなりたてる早口漫才では、観客の心のマントを脱がせて、自然と笑わせることはできないでしょう。

スポンサーリンク
は編集部のオススメ記事です。