恋愛には様々なジンクスがありますが、クリスマスイブにデートをすると、別れる運命になると聞いたら、どう思うでしょうか。近年、恋愛関係にある男女がクリスマスイブに会うのは当たり前になってきていますから、困る人も多いと思います。

　しかし、クリスマスイブに２人きりで会うと別れるという説は、ある程度の説得力があります。クリスマスイブは、どこに出かけても混んでいますし、レストランは法外な価格設定で「スペシャルコース」を強要してきます。このような思いをすると、人間はストレスを受けますから、ケンカをしやすくなります。また、うんざりするような行列・人混みや、傲慢な飲食店の対応に直面すると、狭量な男性はつい器の小さい言動をしがちで、彼女があきれてしまうことがあります。

　こういったことを避けるために、自宅の部屋で一緒に過ごすという選択肢もあります。ですが、クリスマスイブには、誰しも思い出があり、ふとした沈黙の瞬間に、昔付き合っていた人、かつての恋人を思い出したりして、遠い目をしてしまいます。そしてノスタルジーまたはリグレットに浸ってしまい、せっかくのクリスマスイブなのに、「今ここ」から心が遠のいてしまうのです。

　日本の場合は、クリスマス当日よりも、イブが盛り上がるという特徴があります。クリスマスイブの夜が明けると、もう完全に「祭りの後」です。 ムードが急速に冷めていくのと同時に、互いを惹き付けて合っていた心も急速に冷え、そのまま、二度と会わぬ人となってしまうのです。