長い就職氷河期を経て、今度は一部の大企業への集中傾向が高まり、以前として学生の就職事情は大変厳しいものとなっています。大卒率が高い中、4年間の大学生活の半分は就職活動に費やされると言っても過言ではなく、また大学1・2年の2年間も、インターンシップやアルバイトで経験を積んだり、フェイスブックなどのSNS上のつながりを構築するために、どうしても来るべき就職活動を意識せざるを得ません。 こうした就職活動に希望がもてず、大学生活を十分に楽しめない学生が増えているといいます。大変、残念な話です。 かつては、大学生活そのものが社会に出るまでのモラトリアムとまで言われていたものですが、現在はそのモラトリアムも1~2年生のうちに限られ、その間さえも、来るべき就職活動に怯えてのびのびと過ごせないのです。 しかし、そんな風に考えていては、ますます就職活動自体にも悪影響が出てしまいます。 せいぜい、モラトリアムの期間はのびのびと、自分のしたいことをして、楽しむべきです。企業の採用担当者は、紋切り型の学生に飽き飽きし、嫌気がさしています。面接をしてみて、まるで就活を意識せずに好きなように過ごしてきた人間の方に魅力を感じることだってあるかもしれません。