JR新宿駅西口の、JR線路沿いに、小さな低層飲食店が建ち並ぶ一角があります。その外周に位置する大通り沿いは、日本一とも言える金券ショップのメッカ。そして内部は細い路地にたくさんの飲み屋が並んでいます。

　ここは、戦後の闇市をルーツとする、「しょんべん横丁」と呼ばれる飲み屋街です。再開発がすすむ新宿で、この一角だけがこのような形で残っているのは奇跡と言えるでしょう。

　実際には、「思い出横丁」 「焼きとり横丁」といった看板がかかっており、「しょんべん横丁」は通称なのでしょう。いかにも、「火事が起きたら危険」という感じのする一角ですが、実際に、1999年には、１／３を消失する大規模火災が起きてしまいました。そのため、存続すら危ぶまれましたが、現在はこういった飲み屋街が少なくなる中、かえって脚光を浴びて、すっかり活気を取り戻しています。