混雑した電車内や雑踏で、婦人靴のヒールで自分のつま先を踏まれた経験がないでしょうか。とんでもなく痛いですね。これは笑い事ではなく、お笑いタレントの千原ジュニアは、ヒールで踏まれて足指を骨折し、松葉杖をついて番組に出演したことがあります。身近に潜む大きな危険とは正にこのことです。

　ヒールで踏まれることのないようにする自衛手段としては、何と言ってもハイヒールを履いたご婦人に近づかないに限りますが、雑踏の中ではそれは容易ではありません。

　混雑した電車内などでは、まず前に立っている人がヒールを履いているかどうかを確認しておくことが第一歩です。そして、ヒールを履いた人の後ろに、本人と同じ向きで立っているのが最も危険です。その場合は、前に回り込むか、それができない場合、回れ右をして、背中合わせになりましょう。カカトは、踏むことができません。

　あまりの混雑でそれができない場合は、自分のつま先を床から 浮かしておくのも有効です。そのつま先の高さ以上にヒールが上に行かなければ踏めないからです。また、前にいるヒールのご婦人がよろけそうになったら、後ろに足をずらされると踏まれてしまうので、きちんと支えてあげるか、前に押してあげましょう。