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かつて、梅干しと言えば、家庭で漬けることも多く、常温で保存ができるほどしょっぱくて1粒でご飯が1膳も2膳も食べられたものでした。
しかし、近年、スーパーで売られている梅干しは、どれも塩気が抑え気味で、「減塩」をうたっているものが多いのが実状です。「かつお梅」も幅を利かしていますがこれも塩味は控えめ。「減塩」と書かれていなくても、大してしょっぱくないものばかりです。
塩分20%以上の、十分な塩気のある梅干しは、デパートでたまに入手可能なほか、「昔ながらの梅干し」の商品名で売られているものぐらいしかありません。
なぜ、ここまでメーカーは「うす味」にこだわるのでしょうか?
答は簡単です。うす味にして置いた方がたくさん食べられて、結果、すぐになくなり、また売れるからです。厚生労働省などが主導する「減塩」にうまく便乗して、たくさん売ろうということなのですね。金の亡者の考えそうなことです。
十分な塩気のある梅干しでは、保存も利きますし、なかなかなくならず、
余り売れません。しかし、梅干しとは本来、そういうものです。
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